イギリスが世界に発信している物語はたくさんありますが、その中でも世界中の紳士を熱狂させているひとつが革靴という存在です。
上流階級はさておき、英国ビジネスシーンを代表する金融街、いわゆるシティにおいて非常に愛用されているシューメーカーがあります。
それがCHURCH’S’(チャーチ)です。
このブログ記事では英国の良心とも呼ばれるチャーチのアイコニックなシューズ、代表作をご紹介したいと思います。
目次
チャーチの歴史
世界で初めて靴に左右とハーフサイズの概念を導入
1617年に革靴の聖地と呼ばれるノーサンプトンのとある工房にて生まれたチャーチ(CHURCH’S)
会社として設立されたの1873年。産業革命と共に機械化を進め、「靴という存在に左右の概念を世界で初めて導入」しました。
さらにそれまで存在しなかった「靴のハーフサイズ」という概念も生み出したのもまたチャーチ(CHURCH’S)なんです。
英国女王賞を受賞
英国のみならず、ヨーロッパ、アジア、そして北米にも英国靴を輸出し続けたチャーチ。
ついには1965年にエリザベス女王からこの優れた輸出功績により、英国女王賞を受賞したのです。
PRADA(プラダ)グループ傘下へ
英国トラディショナルを代表する存在であったチャーチは1999年にさらに進化することになります。
あのファッションブランドPRADA(プラダ)グループの傘下に入ったのです。
これにより、これまで以上にファッション業界で露出することにもなり、トラディショナルなモデルに加え、モダンで素晴らしい革靴が誕生していったのです。
チャーチの代表作
そんなチャーチ(CHURCH’S)は本当に数多くの名作シューズ、いわゆるアイコニックモデルを産み出しています。
しかも「英国の良心」と言われる所以はその値段。年々値上がりを続ける海外産革靴の中でもチャーチはクオリティに対しての販売価格が非常に安価なんです。
ここからは、せっかくですから代表的なモデルをいくつかご紹介したいと思います。
コンサル(CONSUL)ストレートチップ
チャーチのアイコンモデル中のアイコンモデルといえばストレートチップのコンサル(CONSUL)です。
上質なカーフを使ったつま先に一文字が入ったモデルは冠婚葬祭からビジネスまで、お固めのシーンにピッタリな一足。
かの新世代スパイ映画「KINGSMAN」の合言葉としても登場したフレーズ「ブローグではなくオックスフォード」
これこそがこの内羽根ストレートチップ=オックスフォードです。
はじめての一足にも断然オススメです。
- 内羽根のストレートチップ
- お固めシーンでミスしないデザイン
- カラーは黒がオススメ
ディプロマット(DIPLOMAT)セミブローグ
カジュアルシーンにもビジネスシーンにも使える良い革靴はないかな?
そんな贅沢な悩みに答えることができるのがセミブローグという存在です。
ストレートチップのデザインはそのままに各所に飾り(ブローグ)が彫られたディプロマットはどんなシーンでも足元をレベルアップさせてくれます。
- 内羽根のセミブローグ
- カジュアルからビジネスまですべてのシーンで活躍
- ブラックでもブラウンでもカッコいい雰囲気
チェットウィンド(CHETWYND)フルブローグ
英国の魂を感じたいのならフルブローグのチェットウインドで決まりです。
靴の両側に沿うような翼としてデザインされたブローグシューズ。
どんな服装にもワンランク上のエレガントさを英国らしく与えてくれます。
とくにブラックのフルブローグはTHE英国といった面持ちで、わざわざイギリスに探しに行く人がいるほどです。
イギリスのロンドンで黒いフルブローグを探せ!【憧れのトニーブレア首相の革靴】by ミウラな日々
- 内羽根のフルブローグ
- カジュアル寄りですが、ブラックならビジネスシーンでもOK
- ブラックフルブローグは本当に英国的な一足
ライダー(RYDER)チャッカブーツ
カジュアルなシーンにブリティッシュな空気感を加えたいならRYDERチャッカブーツがオススメです。
エレガントなスエード素材が足首まで包み込むチャッカブーツはシックに休日のファッションをまとめてくれます。
また、雨の日にも大活躍しますから、一足持っていると意外なほどに使用してしまうことでしょう。
- スエードのチャッカブーツ
- カジュアルシーンで大活躍
- 雨の日にも使える使い勝手の良い一足
シャノン(SHANNON)プレーントゥ
なにも飾りがついていないプレーントゥは様々なシューメーカーが販売していますが、チャーチには名作として名高い「シャノン(SHANNON)」というモデルがあります。
ポリッシュドバインダーカーフと呼ばれるリーガルなどに使われているガラスレザーの高級バージョンを使用したエレガントな一足。
あのスパイ映画007でも使用されたことがありますし、何よりメンテナンスフリーなのが素晴らしい。
- 外羽根のプレーントゥ
- 007でも使用されるほど由緒ある革靴
- ポリッシュドバインダーカーフは防水かつメンテナンスフリー
グラフトン(GRAFTON)カジュアル外羽根ブローグ
どっしりとした革靴が好みの方にオススメなのでGRAFTON(グラフトン)です。
どんな足にも合いやすい外羽根に加え、昔は革靴から水を流すための意匠として用いられたブローギングが施されていることで本当に存在感のある一足に仕上がっています。
コバのまわりにあるボリュームあるストームウェルトと呼ばれるパーツによって本当にゴツイ雰囲気。
くさむらやちょっとぬかるんだ道でも革靴を使いたい人にピッタリです。
- 外羽根のブローグシューズ
- ジーパンやチノパンに合わせると本当にカッコイイ
- トラディショナルなカジュアルシューズ
バーウッド(BURWOOD)カジュアル内羽根ブローグ
内羽根のドレスな雰囲気をそのままに、カジュアルシーンでも履ける靴がほしい!というわがままな人にはこのバーウッドがぴったりです。
どんなシーンでも使いやすいタフなポリッシュドバインダーカーフを使用しつつ、そのスタイルはコロンとしてカジュアル寄り。
でも内羽根ですからある程度フォーマルなシーンでも問題ありません。
- 内羽根のカジュアルブローグ
- オンオフ両方で幅広く使えるコロンとした一足
- ポリッシュドバインダーカーフはどんなシーンでも活躍
ペンブリー(PEMBREY)ローファー
最後に紹介するのはローファースタイルのPEMBREY(ペンブリー)
チャーチは紐靴は有名ですがローファーは他ブランドに比べるとちょっと知名度に劣ります。
といってもチャーチは毎年様々なローファーを販売しているので気に入ったデザインを見かけたら即購入がオススメ。
- ローファースタイル
- シーズンで様々な種類が出るのでデザイン重視がオススメ
- 大抵は紐靴と同じサイズが合うはず
チャーチの名作革靴まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
イギリスには本当にたくさんの革靴メーカーがありますが、チャーチ(CHURCH’S)はPRADAグループにも参加したということもあり、非常に注目されているブランドのひとつです。
「良い革靴がほしいなあ」と思った方は、ぜひ一度英国の良心、チャーチを試してみてはいかがでしょうか?